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2011/09/28

写真。

この前、アマゾンであらたにSDカードを買いましてね。
今までずっとデジカメに挿していた2GBのSDカード。
時おり、PCに挿しても反応しないことが増えてきまして。
こりゃ、あらたにSDカード買わないとアカンなぁと。
どうせ買うなら、8GBにしよう。今安いし。
って感じで。

そして。さっき。
デジカメのSDカードをPCに挿し込んで、
元の2GBのカードから、あらたに買った8GBのカードにデータを移して。
んで、あらためて画像フォルダの中を一枚一枚見てたのですけど。
今年の1月に母が入院してからの、母の画像がたくさんありましてね。

そもそも、母は1月に危篤で、もうアカンってなところまでいって。
不謹慎ながらお葬式のことも考えていましてね。
その時。母の写真、そんなにないことに気がついて。

で。母が奇跡的に回復して。
ま。その代償か何か分かりませんが、
いわゆる「認知症」が発症しているのが分かって。

それから、僕はデジカメを持って、母を不定期的にですけど
撮りつづけるようになったのです。

一枚一枚、過去の画像をボーっと眺めながら。
そういやぁ、若い頃は母を直視することも少なかったよなぁとか。
思いながら。


危篤から復活しましてね。
ある程度話せるようになってから撮った一枚。
リハビリをしている時に一枚。
病院の屋上で車椅子に座って、おなか減った~って言っている時に一枚。
今の病院に来てからすぐに、看護師長さんと撮った一枚。
車椅子に乗せて、病院の近くの菜の花畑をバックに撮った一枚。
おやつを食べている時に撮った一枚。
少しだけ遅かった、9月に入ってからの病院の夏祭りで撮った一枚。
車を買って、記念に撮った一枚。
その車で、実家の工場に行って、叔父と会った時に一枚。
敬老の日のレクリエーションで撮った一枚。
先週、涼しくなって、ドライブの帰りにコンビニに寄った時に撮った一枚。

画像。
本当はもっとあるのですが。

母はこの10ヶ月間で。
車椅子も途中から使わなくなって。
基本的には僕が手をひいて、ゆっくりですが徒歩で歩くようになりました。

こうしてボーっと一枚一枚眺めているとね。
母の表情、変わってきています。
ボケはボケなのですけど、
だんだん、自然になってきているというのか。
人間的に丸くなってきているというのか。
人間的に健康的になってきているというのか。

去年の年末からお正月の初めにかけて。
先生にお願いしましてね。
ヘルパーさんがお休みの間だけ、某国立病院に10日ほど
母を預かっていただいたのです。
んで、退院の日。
迎えにいくのを手伝っていただいた在宅のケアマネさんと、
病院のナースさん。←この人いつ休んでいるのだろうって思うくらい、僕が行くたびに居る方。
そして母のスリーショットで記念写真を一枚撮ったのです。
あの時は、なぜか母を撮ろうと思いましてね。
そしたら、母、その時にしては珍しく、かすかに微笑む感じで。
病室にお陽さまが差していたこともあって。
とてもいい写真が撮れました。

んで。京都の母の地元の写真屋さんで、
なるべく大きなサイズでプリントしてもらって、額に入れて、
母のアパートに飾ったのです。

その一週間後。
母は救急車で運ばれました。
んで、僕は先生に呼ばれたこと数回。
同意書を書かされたこと数回。


そうそう。何が言いたかったかって言うと。
その国立病院を退院する時に撮った、すごくいいカット。
その時の母の表情に、だんだん戻りつつあるなぁと、
先週、車のシートに座っている母を撮ったカットを見て思ったのです。


認知症って。
聞くところによると、進行を遅くすることはできても、
回復させることは不可能らしいです。

多分ね。
このことが、僕の叔父とかが言う、
「先生は認知症って言っているけど、本当は違うと思うねん」的な発想につながるのでは?
と思います。
要は認めるのが怖いのです。
逃げているのです。
「もしかすると、わざとボケたフリしてるんちゃうか」
とかね。

そんなんボケたフリすることによって、長期的になんのメリットがあるんだ?
周りがそんな風に考えるから、その時その時の判断を間違えたりする。
僕は、事実を受け止める勇気を持たないといけない、と思うのです。


ま。どこまで。認知症の進行を抑えられるか。
そんなの分かりませんが。
ただね。
僕は、もしかして。1%でも。
認知症って回復するんじゃないか、という希望は持っています。
それが奇跡でもね。
だって実際、ウチの母は、去年から数えると3回、先生から「もうアカン」って言われた人です。
それなのに、今、ゆっくりですけど、歩けるようになりました。
んで、糖尿のお薬もなくなりました。
食事制限だけで血糖値のコントロールができるようになったのです。


予定では来月の中ごろ。
母は今の病院を退院して、新たに高齢者専用賃貸住宅に入居します。
ま。病院じゃないので、ちょっと不安なところもありますが、
少なくとも、今の病院にいてもいいレベルの「患者さん」ではなくなったのです。

新しい生活ですよ。
新しい人と出会ってね。新しい人間関係を築いていく。
そこで母がいったいどんな風に暮らしていくのか。
僕はちょっと不安なところもありますが、かなり楽しみです。

デジカメのSDカードも2GBから8GBに容量を増やしたし。
ちょっとずつ不定期的にですけど、これからも母の写真を撮っていくつもりです。

そうだ。
新しい引越し先には、国立病院で撮ったスリーショットの写真、飾らないと。
うん。
ただの日記 | Comments(0) | Trackback(0)
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